AI AVとは?生成画像・生成動画・顔カスタムの違いを解説

「AI AV」という言葉を見かける機会が増えています。
ただ、
「AIで画像を作ること?」
「最初から動画を生成すること?」
「既存の動画の顔を変えること?」
と、何を指しているのか分かりにくいと感じる人もいるでしょう。
実際、AI AVはひとつの決まった技術を意味する言葉ではありません。
AIを使った成人向けコンテンツには、画像を生成するもの、動画そのものを生成するもの、利用可能な映像をベースに顔などをカスタムするものなど、異なる仕組みがあります。
2025年に成人向けAI生成サイト36件を分析した研究でも、画像生成、動画生成、既存コンテンツの変換、特徴選択やプロンプトによるカスタマイズなど、複数の形態が確認されています。
この記事では、AI AVを理解する入口として、
生成画像
生成動画
顔カスタム
の3つに分け、それぞれ何が違うのかを整理します。
まず結論|「AI AV」は何をAIで作るかによって違う
最初に3種類の違いをまとめます。
| 種類 | AIで行うこと | 出発点 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| AI生成画像 | 新しい静止画を生成 | テキストや生成条件など | 1枚の画像を作る |
| AI生成動画 | 新しい映像を生成 | テキスト・画像など | 動きのあるコンテンツを作る |
| 顔カスタム | 利用可能な動画などの人物表現を変更 | ベース動画+利用可能な顔・キャスト等 | 元映像を活かしながら好みに近づける |
一番大きな違いは、
何もないところから作るのか
それとも、
すでにある素材をベースに変更するのか
です。
この違いが分かると、「AI AV」という言葉を見ても、そのサービスが実際に何を提供しているのか判断しやすくなります。
AI AVとは?
「AI AV」は、法律や技術分野で統一された正式名称ではありません。
一般には、AIを利用して生成・変換・カスタマイズされた成人向けの画像や動画を指して使われることがあります。
ただし、
AIを使っている=すべて同じ仕組み
ではありません。
たとえば、
文章から架空の人物画像を生成する技術と、
一枚の画像から動画を生成する技術、
利用条件が整えられた動画の顔部分などを変更する技術は、それぞれ処理しているものが違います。
そのため「AI AV」を理解するときは、
AIが使われているか
より、
AIが何に使われているか
を見るのがポイントです。
1|AI生成画像とは?静止画そのものをAIで作る
AI生成画像は、その名前のとおり静止画を生成する方法です。
一般的な画像生成AIでは、テキストによる指示や各種条件をもとに、新しい画像を生成します。
成人向けAIサービスを分析した2025年の研究では、調査対象36サイトのうち80.6%で画像生成機能が確認されました。
ただし、この数字は世界中すべてのサービスを表すものではなく、研究対象となった36サイトに限った結果です。
AI生成画像のポイント
AI生成画像では、基本的に「一枚の絵・写真風画像を作る」ことが中心です。
そのため、
動きがある動画を見たい
という目的とは少し違います。
AI生成画像とAI生成動画を同じものとして考えないことが大切です。
2|AI生成動画とは?動きのある映像をAIで作る
AI生成動画では、AIを使って新しい動画そのものを生成します。
サービスによって方法は異なりますが、AI動画生成一般では、
- テキストから動画を生成する
- 画像をもとに動画化する
- 生成された人物・場面へ動きを加える
といったアプローチがあります。
ここでは、AIを活用した動画生成サービス一般の傾向として説明しています。
前述の2025年の研究では、調査対象となった成人向けAI生成サイトの41.7%で動画生成機能が確認されています。
生成画像との違い
違いはシンプルです。
生成画像=一枚の静止画
生成動画=時間の流れと動きがある映像
です。
ただ、動画では静止画以上に、
- 人物の一貫性
- 表情
- 身体の動き
- 背景
- 光
- カメラワーク
- フレーム同士のつながり
などを維持する必要があります。
そのため、生成結果や自然さは利用する技術・サービス・設定によって変わります。
「AI動画なら必ず思いどおりになる」とは考えず、サービスごとの特徴や制限を確認する必要があります。
3|顔カスタムとは?動画全体ではなく「顔」を選ぶ考え方
生成画像や生成動画とは少し性格が違うのが、顔カスタムです。
※ここから説明する顔交換・顔合成などは、AIを活用した画像・動画変換技術一般の例です。すべての成人向けAIサービスやKAOZAPに同一の機能が搭載されていることを意味するものではありません。
顔カスタムでは、ゼロから映像すべてを生成するのではなく、
ベースとなる動画を活かしながら、利用可能な顔・キャストなどを選んで人物表現を変更する
という考え方があります。
つまり、
映像全体を生成する
というより、
完成された映像の一部を自分の好みに近づける
方向です。
生成動画と顔カスタムは何が違う?
この2つは特に混同しやすいところです。
たとえば、完成済みの動画があるとします。
AI生成動画の場合は、新しい映像そのものをAIで作ることが中心です。
一方、顔カスタムでは、
ベース動画の構成や動きなどを活かしながら、対応する部分を変更する
という形があります。
整理すると、
| 比較 | AI生成動画 | 顔カスタム |
|---|---|---|
| 元動画 | 必須ではない | ベース動画を使う場合がある |
| AIの役割 | 動画そのものを生成 | 映像の一部を変換 |
| 映像構成 | 新しく生成される | ベース映像を活かす場合がある |
| 自分が選ぶもの | プロンプト・生成条件等 | 動画・利用可能なキャスト等 |
| 向いているケース | 新しい映像を作りたい | 好みに近い動画をさらに調整したい |
つまり、
ゼロから作るか、土台を活かすか
という違いです。
AI AVは「生成するタイプ」と「カスタムするタイプ」に分けると分かりやすい
ここまでの3種類は、さらに大きく2グループにできます。
生成型
- AI生成画像
- AI生成動画
新しいコンテンツそのものを生成するタイプです。
カスタム型
- 顔カスタム
- その他、利用可能な既存素材の一部分を変換する方法
こちらは、ベースとなる素材を活かしながら調整するタイプです。
この分類を知っておくと、
「AI AVを試してみたい」
と思ったときに、自分が求めているものを整理できます。
どれを選べばいい?目的から考える
自分に合う種類は、「AIだから」という理由ではなく、何を楽しみたいかから考えます。
| やりたいこと | 向いているタイプ |
|---|---|
| AIで作られた静止画を楽しみたい | AI生成画像 |
| AIが作った新しい映像を見たい | AI生成動画 |
| 好みに近い動画をベースにしたい | 顔カスタムなど |
| 用意された選択肢から顔・キャストを選びたい | 選択・カスタム型 |
| 設定から新しいコンテンツを作りたい | AI生成型 |
たとえば、
「映像の雰囲気や構成は好きなので、そこは変えたくない」
という場合、ゼロからすべて生成するよりも、カスタム型の考え方のほうが目的に近いことがあります。
逆に、
「既存作品ではなく新しい映像そのものを作りたい」
なら、生成型のほうが合っています。
顔カスタムは「好きな人の顔を自由に使う機能」ではない
顔を選べると聞くと、
「好きな有名人や知人の写真を使えばいいの?」
と思うかもしれません。
しかし、これは分けて考える必要があります。
顔カスタムを安全に考える場合、
- サービス側で利用可能な成人キャスト素材
- 成人向けAI利用について必要な権利処理がされた素材
- 被写体が成人だと明確に確認できる素材
- 成人向け・性的なAI利用について本人の明示的な同意がある素材
などを前提にします。
SNSで見つけた画像や、有名人・知人・元交際相手などの写真を、本人の明示的な同意なく成人向けAI動画へ利用することを推奨するものではありません。
法務省では、生成AIの普及等を背景に問題となっている肖像・声等の無断利用について、現行法や判例法理を踏まえた法的整理が行われています。2026年には検討会の取りまとめ報告書も公表されています。
参照元:
法務省「肖像、声等の無断利用による民事責任の在り方に関する検討会」
法務省の公式ページを見る
顔カスタムで特に確認したい3つのこと
1|その人物は成人であると確認できるか
成人向けコンテンツで人物素材を扱うなら、年齢について曖昧な素材は使用しないことが基本です。
「成人に見える」という判断だけではなく、成人であることを明確に確認できる素材を前提にします。
2|成人向けAI利用への同意があるか
「写真を使ってよい」
という許可と、
「その写真を成人向け・性的なAI動画へ利用してよい」
という同意は同じではありません。
成人向けの顔合成・生成・変換に人物素材を使うなら、その具体的用途への本人の明示的な同意が必要です。
3|ベース動画もAI加工へ利用できるか
顔だけに許可があっても、元動画を自由に加工できるとは限りません。
動画についても、
AIによる成人向け解析・加工・生成・変換まで利用条件上認められていること
を確認します。
「視聴できる」「購入した」「保存できる」と「AI加工してよい」は別です。
AI AVを見る・作るときは著作権も確認する
AIによる生成・加工では、人物だけでなく元画像や元動画の権利にも注意します。
文化庁は「AIと著作権について」の公式ページで、生成AIと著作権に関する考え方や、AI開発者・サービス提供者・利用者・権利者向けのチェックリスト&ガイダンスを公開しています。
AIへ素材を入力できることと、その素材をその目的へ利用する権利があることは分けて確認する必要があります。
参照元:
文化庁「AIと著作権について」
文化庁の公式ページを見る
自分の画像なら何をしてもいい?
「他人の画像がダメなら、自分の写真なら問題ない?」
という疑問もあります。
自分自身が成人で、自分の画像を使う場合でも、
利用するサービスの規約
は別に確認する必要があります。
また、画像を外部サービスへアップロードするなら、
- 保存期間
- AI学習への利用
- 第三者提供
- 削除方法
- 生成データの取り扱い
なども確認したほうがよいでしょう。
個人情報保護委員会も、生成AIサービスへ個人情報を入力する場合について、サービス提供者がその情報を機械学習に利用するケースなどを踏まえた注意喚起を行っています。
参照元:
個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」
個人情報保護委員会の公式ページを見る
生成画像・生成動画・顔カスタムをまとめて比較
最後に3種類をまとめます。
| 比較項目 | AI生成画像 | AI生成動画 | 顔カスタム |
|---|---|---|---|
| 主な出力 | 静止画 | 動画 | カスタムされた画像・動画 |
| 元動画 | 不要 | 必須ではない | 使用する場合がある |
| AIが作る部分 | 画像全体 | 動画全体または大部分 | 顔など一部 |
| 動き | なし | あり | 元動画を活かす場合がある |
| 主な目的 | 画像を生成 | 新しい動画を生成 | 好みに近づける |
| 人物素材を使う場合の同意確認 | 必要 | 必要 | 特に重要 |
| ベース素材の権利確認 | 入力素材による | 入力素材による | 特に重要 |
ポイントは、
どれも「AI AV」と呼ばれる可能性はあるものの、体験は同じではない
ということです。
AI AVを選ぶときは「AI」という言葉だけを見ない
サービス紹介に「AI」と書かれていても、実際に何ができるかは大きく異なります。
比較するときは、
何がAIで処理される?
画像なのか、動画なのか、顔など一部分なのか。
何を自分で選べる?
プロンプトなのか、動画なのか、用意された成人キャストなのか。
自分で素材をアップロードする?
自分で用意する場合、利用権限・本人同意・成人確認が必要になります。
元の動画は残る?
完全生成なのか、ベース動画を活かすカスタムなのか。
この4つを見るだけでも、サービスの性格はかなり分かりやすくなります。
KAOZAPとAI検索・AI生成一般を混同しない
ここまで紹介してきたAI生成画像・AI生成動画・顔交換などには、AI技術やAIサービス一般の説明が含まれています。
すべてがKAOZAPの搭載機能という意味ではありません。
特に、
- 自然文によるAI検索
- 画像検索
- 顔画像を使った類似人物検索
- 自由なテキストからの完全動画生成
などについて、本記事の一般論からKAOZAPにも搭載されていると判断しないでください。
KAOZAPについて機能を案内する場合は、公式に提供されている内容と、AIサービス一般で可能なことを分けて確認する必要があります。
よくある疑問
AI AVとは何ですか?
統一された公式な定義がある言葉ではありません。
一般には、AIを利用して生成・変換・カスタマイズされた成人向け画像や動画などを指して使われます。
本記事では分かりやすく、AI生成画像・AI生成動画・顔カスタムの3種類に整理しています。
AI生成画像とAI生成動画の違いは?
AI生成画像は静止画、AI生成動画は動きのある映像を生成します。
動画では時間方向の一貫性や動きなども必要になるため、画像生成とは異なる処理が必要になります。
顔カスタムもAI生成動画ですか?
広い意味ではAIによる映像処理ですが、本記事では区別しています。
AI生成動画は新しい映像そのものを生成することが中心。
顔カスタムは、ベースとなる映像を利用し、顔など一部を変更することが中心です。
AI AVは全部架空の人物ですか?
そうとは限りません。
完全に生成された人物を使うコンテンツもあれば、適切な権利・成人確認・同意が確認された素材を変換するタイプも考えられます。
好きな芸能人の顔でAI AVを作っていい?
本人の明示的な同意なく、実在する第三者の画像を成人向け・性的なAI生成や顔合成へ利用することは推奨しません。
画像がインターネット上に公開されていることと、成人向けAI利用への許可があることは別です。
購入したAVなら顔を変えてもいい?
購入・視聴できることと、AIによる加工・生成・変換が許可されていることは別です。
AI加工まで利用許諾が確認できない動画は、カスタム素材として使用しないでください。
顔カスタムと顔検索は同じですか?
違います。
顔検索は「探す」ための機能。
顔カスタムは、利用可能な動画などの人物表現を「変える」ための機能です。
※顔画像検索についてはAI検索技術・サービス一般の説明であり、KAOZAPの搭載機能を示すものではありません。
まとめ|AI AVは「生成」と「カスタム」を分けると理解しやすい
「AI AV」という言葉だけでは、実際に何が行われているのか分かりません。
まずは、
AI生成画像
AI生成動画
顔カスタム
を分けて考えてみてください。
AI生成画像は、静止画を作る。
AI生成動画は、新しい映像を作る。
顔カスタムは、利用条件が整った映像などをベースに、顔を含む対応部分を好みに近づける。
この違いがあります。
特に顔カスタムは、
「好きな人の顔を勝手に使う」ことではありません。
成人向けAI利用では、人物の成人確認と具体的用途への明示的な同意、ベース動画のAI加工まで含めた利用許諾、利用サービスの規約などを確認する必要があります。
そのうえで、
「ゼロからAIで作られた動画を楽しみたいのか」
それとも、
「用意された動画や成人キャストなどの選択肢から、自分の好みに近い組み合わせを楽しみたいのか」
を考えると、自分に合うAI動画体験を選びやすくなります。
自分の好みのイメージに合わせたAI動画体験を楽し見ませんか?
AI AVには、ゼロから画像や動画を生成する方法だけでなく、用意された動画や成人キャストなどから選び、自分の好みに近い動画体験を楽しむ方法もあります。
「全部をAIで作りたいわけではない。でも、完成された動画を見るだけでは少し物足りない」
そんな人は、まず顔を選ぶことで動画体験がどう変わるのかを見てみると違いを理解しやすいでしょう。
